経理・総務・人事事務など、バックオフィスの仕事にAIが関係あるとは思えない——そう感じている方は多いのではないでしょうか。
当社のバックオフィス担当メンバーも最初はそうでした。ところが使い始めると、「取引先へのメール」「稟議書の下書き」「社内案内文」といった、地味に時間がかかっていた文章業務が次々と短縮されていきました。
この記事のまとめ: 経理・バックオフィスの仕事には、専門知識よりも「正確な文章を書く」業務が多く含まれます。Claude Codeはこの「文章の0→1」に使えます。コードを書く必要はなく、テキストで指示するだけです。個人情報・機密情報は入力しないことが前提条件です。
目次
- Claude Codeとは(バックオフィス担当向け説明)
- 取引先へのお礼・確認メールを素早く仕上げる
- 稟議書・申請書の下書きを作る
- 社内向けの通知・案内文を作る
- Excelの数式を説明してもらう
- 規程・ルール文書の改訂案を作る
- セキュリティ:機密情報の扱い方
- よくある質問
- この記事のポイント
Claude Codeとは(バックオフィス担当向け説明)
Claude Codeとは、Anthropicが開発したAI「Claude」をターミナル(コマンドライン)から呼び出して使うツールです。プログラミングの知識は一切不要です。「こういう文章を書いてほしい」「この数式が何をしているか教えてほしい」と日本語で指示するだけで動きます。
使い方1:取引先へのお礼・確認メールを素早く仕上げる
Before:取引先への正式なメールを書くとき、「この言い回しで失礼じゃないか」を考えながら書いて、想定外に時間がかかることがあった。
After:状況と伝えたいことを箇条書きで渡すと、丁寧さと簡潔さのバランスが取れた文章が出てくる。
以下の状況でメールを作ってください。
【状況】
請求書の内容に誤りがあったため、修正版を送ってもらうようお願いする
【相手】
取引先の経理担当者。複数回やりとりしたことがある
【伝えたいこと】
- 先日受領した請求書の品目名に誤りがある(品目Bと品目Cが逆になっている)
- 修正した請求書を今週中に再送してほしい
- 先方に非があるが、角の立たない書き方で
【文体】
ビジネスメールとして適切な丁寧さ。長すぎない(200字前後)
「角が立たない」「丁寧すぎない」といったトーン指定ができるのも便利です。
使い方2:稟議書・申請書の下書きを作る
稟議書は「何を書けばいいかわかっているのに、書き始めると時間がかかる」典型の文章です。
以下の内容で稟議書の下書きを作ってください。
【申請内容】
新しい経費精算システムの導入
【現状の課題】
- 毎月の経費精算に紙の申請書を使っており、承認に2〜3日かかっている
- 経理担当が転記作業に毎月約5時間を費やしている
【導入したいシステム】
マネーフォワード クラウド経費(月額費用:〇〇円)
【期待効果】
- 申請から承認まで当日〜翌日に短縮
- 経理担当の転記作業をゼロに
【申請先】
総務部長経由で代表へ
【フォーマット】
1. 申請の背景・目的
2. 現状の課題
3. 提案内容と費用
4. 期待効果
5. 導入スケジュール案
数字や根拠は自分で確認した情報を入れる必要がありますが、「構成を作って文章にする」部分の負荷がなくなります。
使い方3:社内向けの通知・案内文を作る
「社内向けのお知らせを作るだけなのに時間がかかる」——そういった場面でも活用できます。
以下の内容で社内向けの案内メールを作ってください。
【内容】
年末調整の提出期限と必要書類の案内
【対象】
全社員
【伝えたいこと】
- 今年の年末調整の書類提出期限は11月30日
- 必要書類: 扶養控除等申告書・保険料控除申告書・住宅ローン控除関連書類(該当者のみ)
- 提出方法: 各自Slackの人事チャンネルに担当者宛でメッセージ
- 期限を過ぎると確定申告が必要になる可能性がある旨も添えて
【文体】
読みやすく、要点が伝わりやすい。堅すぎない社内向けのトーン
毎年同じような案内文でも、ゼロから書くより速い。今年の日付や変更点だけ差し替えれば完成します。
使い方4:Excelの数式を説明してもらう
「この数式が何をしているのかわからない」という場面は、バックオフィスの仕事で意外と多いです。
引き継いだファイルの数式、自分で書いたけど後で見返したら読めなくなった数式——こういうときにClaude Codeに聞くのが当社では定番になっています。
以下のExcel数式が何をしているか、わかりやすく説明してください。
=IFERROR(VLOOKUP(A2,Sheet2!$A:$C,3,0),"未登録")
また、Sheet2の構成が変わって検索列がB列になった場合、
どう変えればいいかも教えてください。
「どの列から何列目を取ってきているか」「エラーのときに何が起きているか」を日本語で説明してもらえます。数式の修正案まで教えてもらえるので、Excelの専門知識がなくても対応できます。
使い方5:規程・ルール文書の改訂案を作る
就業規則の一部変更や、社内ルールの改訂など、既存の文書を書き直す作業もClaude Codeが得意とするところです。
以下の就業規則の「テレワーク規程」を改訂してください。
【現在の規程(抜粋)】
[現行テキストをここに貼る]
【変更したい内容】
- テレワーク可能日の上限を「週3日」から「週4日」に変更
- 申請方法を「書面」から「社内チャットでの事前報告」に変更
- 交通費の扱い(テレワーク日は支給しない)の条項を追加
【要件】
- 法的に問題のない表現を使う
- 現行の文体・構成をなるべく維持する
文章の構成を一から考える必要がないため、変更点に集中できます。ただし、就業規則は最終的に社会保険労務士や弁護士への確認を経ることをお勧めします。
機密情報の扱いについて
Claude Codeを業務で使う際に、一点だけ守っていただきたいことがあります。
取引先の個人情報・口座番号・契約金額など、社外秘の情報や個人情報はClaude Codeに入力しないことをルールにしてください。
上記の指示文の中でも、「品目B・品目C」「〇〇円」のように具体的な金額・先方の名前などは入れていません。
「この案件の金額は入れてもいいか」と迷ったら入れない。その判断基準を社内で共有しておくことが大切です。
よくある質問
Q: プログラミングの知識がなくても使えますか?
使えます。Claude Codeはターミナルから呼び出しますが、実際の操作は日本語でテキストを入力するだけです。claudecode道場 では非エンジニア向けにインストールから操作まで解説しています。
Q: 出てきた文章をそのまま送ってもいいですか?
数字・日付・固有名詞は必ず自分で確認してから送ってください。特に取引先向けのメールは、金額や期日の誤りがないか確認が必要です。
Q: 社内の機密情報をClaude Codeに貼り付けるのは大丈夫ですか?
社外秘・個人情報・金融情報などは貼り付けないことが原則です。情報の取り扱いルールは社内のセキュリティポリシーに従ってください。
この記事のポイント
- 経理・バックオフィスの仕事には「文章業務」が意外と多く、Claude Codeが使える
- 取引先メール・稟議書・社内案内・Excel説明・規程改訂に活用できる
- プログラミングの知識は不要。日本語でテキスト指示するだけ
- 機密情報・個人情報はClaude Codeに入力しないことが大前提
- 出てきた文章は「下書き」として扱い、数字・固有名詞は必ず確認する
他の職種での活用方法は「営業・企画職がClaude Codeで変えた仕事術」も参考にしてみてください。
組織全体へのAI導入を検討している場合は、malnaのAI導入コンサルティング にご相談ください。
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