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Claude Codeプロンプト指示の書き方非エンジニア活用法

Claude Codeへの指示の書き方【非エンジニア向けプロンプトガイド】

2026年4月5日

この記事でわかること

  • 良い指示・悪い指示の比較例(10ペア)と改善のパターン
  • 業務別プロンプトテンプレート集(メール・報告書・分析・翻訳)
  • コンテキスト情報の渡し方
  • プロンプト改善の4ステップサイクル

目次

  1. なぜ「指示の書き方」で結果が変わるのか
  2. コツ1:「誰に向けて」を伝える
  3. コツ2:「目的」を明示する
  4. コツ3:「フォーマット」を指定する
  5. コツ4:「制約」を伝える
  6. コツ5:「背景情報」をまとめて渡す
  7. 良い指示・悪い指示の比較10ペア
  8. 業務別プロンプトテンプレート集
  9. コンテキスト情報の渡し方
  10. プロンプト改善の4ステップサイクル
  11. 失敗しやすい指示パターン
  12. 「指示を育てる」感覚で使う
  13. FAQ
  14. まとめ
  15. 公式情報ソース

当社で Claude Code を使い始めた頃、「思ったより使えない」という声が上がっていました。よく聞いてみると、「提案書を作って」と頼んだら、会社名も業界も関係ない汎用的な提案書が出てきた。「もっとよくして」と頼んだら何が変わったかわからなかった、という話ばかりでした。

原因は Claude Code ではなく、指示の書き方にありました。


1. なぜ「指示の書き方」で結果が変わるのか

Claude Code は「与えられた情報の範囲内で考える」ツールです。あなたの業界・会社・相手のことを事前に知りません。だから、情報を渡さなければ汎用的な回答しか返ってきません。

逆に言えば、情報を正確に渡せば渡すほど、出力の精度は上がります。「いい感じに」より「IT 苦手な 50 代総務部長向けに、費用対効果を重視した 400 字の提案文」のほうが、使えるものが返ってきます。

プロンプト(指示文)の書き方に慣れるまでは「少し多すぎるくらい情報を渡す」意識で試してみてください。


2. コツ1:「誰に向けて」を伝える

最も効果が出やすい一工夫が、「誰が読む文章か」を伝えることです。

改善前

提案書を作って

改善後

IT部門のない製造業・中堅企業の総務部長(50代、数字に厳しい、IT苦手)向けに
AI研修導入の提案書を作ってください

読み手の属性・役職・特性を伝えるだけで、トーン・使う言葉・強調するポイントが変わります。当社内でこれを試したメンバーは、「同じ依頼なのに全然違う」と驚いていました。


3. コツ2:「目的」を明示する

何のためにその文章を書くのかを伝えます。

改善前

競合分析のまとめを作って

改善後

来週の営業会議で「自社サービスの差別化ポイント」を説明するための
競合比較スライド(3社比較)の原稿を作ってください。
参加者は営業担当者5名で、技術的な説明は不要です。

「使う場面・使う人・目的」が揃うと、精度が上がります。


4. コツ3:「フォーマット」を指定する

出力の形式を具体的に指定すると、そのまま使える形で出てきます。

よく使うフォーマット指定の例

以下の形式でまとめてください:
- 箇条書き(3〜5項目)
- 各項目は1〜2文以内
- 最後に「まとめ」を1段落
Markdown形式で出力してください。
見出し(##)・箇条書き(-)・表(|)を使ってください。
1000字以内の文章にしてください。
リードパラグラフ(200字)→本文(700字)→まとめ(100字)の構成で。

フォーマットを指定することで、「この部分だけ修正したい」という直しが減ります。最初に少し手間をかける分、往復が減ります。


5. コツ4:「制約」を伝える

守ってほしいルールを最初に渡すと、修正の往復が減ります。

当社でよく使う制約の例:

- 「革新的」「最先端」「パラダイムシフト」は使わない
- 数値を使う場合は出典を明記する(出典不明の場合は「(推定)」と書く)
- 競合他社の名前は直接使わない
- 文体: 丁寧なです・ます調(「〜となります」は使わない)

CLAUDE.md に共通の制約を書いておくと、毎回書く必要がなくなります。詳しくは「CLAUDE.md の書き方完全ガイド」を参照してください。


6. コツ5:「背景情報」をまとめて渡す

Claude Code はあなたの仕事の文脈を知りません。必要な背景情報をまとめて渡すことで、精度が上がります。

背景情報の渡し方の例

以下の情報を踏まえてください:

【会社情報】
- サービス名: Claude Code道場
- ターゲット: 非エンジニアのビジネスパーソン
- 特徴: 全14章ハンズオン、組織管理機能付き

【競合との違い】
- 他社はエンジニア向けが多い
- 非エンジニアに特化したカリキュラムは少ない

【今回の依頼】
上記を踏まえて、30代・営業職向けのサービス紹介文(300字)を書いてください。

最初に情報を整理して渡す手間は少しかかりますが、修正の往復がなくなるため、総合的な時間は短くなります。私自身もこれを習慣にしてから、「返ってきたものをほぼそのまま使える」という状態になりました。


7. 良い指示・悪い指示の比較10ペア

以下の10ペアを参考に、自分の日常業務に置き換えてみてください。

ペア1: 提案書

NG

提案書を作って

OK

製造業(従業員200名、IT部門なし)の総務部長向けに、
AI研修導入の提案書を A4 1枚でまとめてください。
費用対効果を重視した構成にして、
技術的な説明は最小限にしてください。

ペア2: メールの返信

NG

このメールへの返信を書いて

OK

以下のメールへの返信を書いてください。
- 相手: 取引先の部長(丁寧な関係、初めての依頼)
- 内容: 見積もり提出の期限延長を依頼されている
- 私の対応: 1週間の延長を承諾する
- トーン: 丁寧、前向き、次のステップを示す

ペア3: 議事録

NG

議事録を作って

OK

以下のメモから議事録を作成してください。
フォーマット:
- 日時・参加者
- 議題
- 決定事項(箇条書き)
- 宿題・次のアクション(担当者・期限付き)

[メモをここに貼り付け]

ペア4: 要約

NG

要約して

OK

以下の資料を、営業担当者が商談前に3分で読める形に要約してください。
- 量: 箇条書き5項目以内
- 含める内容: 競合との差別化ポイントと価格優位性のみ

ペア5: SNS 投稿

NG

SNS投稿を書いて

OK

LinkedIn向けの投稿を書いてください。
- テーマ: 非エンジニアが AI ツールを使いこなした事例
- ターゲット: 30〜40代の管理職・経営者
- 長さ: 200字以内
- トーン: 親しみやすい、でも軽すぎない
- 絵文字は使わない

ペア6: 競合調査

NG

競合調査のまとめを作って

OK

以下の3社を比較する表を作ってください。
比較軸: 価格・対象者・特徴・弱点
目的: 来週の役員会議で「なぜ自社が選ばれるか」を説明するため

【A社】[情報を貼り付け]
【B社】[情報を貼り付け]
【C社】[情報を貼り付け]

ペア7: 採用文章

NG

求人票を書いて

OK

営業職の求人票を書いてください。
- ポジション: 法人営業(新規開拓中心)
- 会社の特徴: スタートアップ、裁量大、経営に近い
- ターゲット: 大企業出身で裁量を求めている25〜35歳
- 避けたい表現: 「やりがい」「成長」「アツい」
- 文字数: 400字程度

ペア8: 報告書

NG

報告書を作って

OK

以下の情報から月次報告書を作ってください。
フォーマット:
1. 今月のハイライト(3項目)
2. 数値実績(表形式)
3. 課題と来月の対応方針

[数値データをここに貼り付け]

ペア9: 翻訳

NG

翻訳して

OK

以下の英文を日本語に翻訳してください。
- 用途: 社内共有資料(非公開)
- 読者: IT 知識のない管理職
- スタイル: 専門用語はわかりやすく言い換える
- 固有名詞: そのままカタカナ表記

[英文をここに貼り付け]

ペア10: プレゼン原稿

NG

プレゼン原稿を作って

OK

5分のプレゼン原稿を作ってください。
- テーマ: AI 研修導入の効果報告
- 聴衆: 経営層(3名、ROI に関心が高い)
- 構成: 課題→施策→結果→今後の展開
- 数値は実測値を使用するので [○○] のプレースホルダーで

8. 業務別プロンプトテンプレート集

メール作成テンプレート

以下の条件でメールを書いてください。

【相手】[氏名・役職・関係性]
【目的】[感謝・依頼・確認・謝罪 など]
【伝える内容】
- [箇条書きで要点を記入]
【トーン】[丁寧・カジュアル・フォーマル]
【文字数】[目安を記入]

報告書テンプレート

以下の情報から[週次/月次/案件]報告書を作成してください。

【期間】[対象期間]
【主なアクション】
- [箇条書き]
【数値実績】
- [数値を記入]
【課題・気づき】
- [箇条書き]
【来週/来月の予定】
- [箇条書き]

フォーマット: 箇条書き中心、1ページ以内

分析・まとめテンプレート

以下のデータを分析してまとめてください。

【データ】
[データをここに貼り付け]

【分析の目的】[何を明らかにしたいか]
【読者】[誰が読むか・どんな知識レベルか]
【求めるアウトプット】
- 傾向の要約(3点以内)
- 注目すべき数値(表形式)
- 推奨アクション(箇条書き)

翻訳テンプレート

以下を[英語→日本語 / 日本語→英語]に翻訳してください。

【用途】[社内資料・社外公開・メール など]
【読者】[読む人の専門性レベル]
【注意事項】
- 固有名詞: [処理方法を記入]
- 専門用語: [わかりやすく言い換える / そのまま]
- トーン: [フォーマル / カジュアル]

[翻訳元テキストをここに貼り付け]

9. コンテキスト情報の渡し方

ファイルの内容を渡す場合

Claude Code はパソコン内のファイルを直接読めます。以下のように指示します。

このフォルダにある report_march.txt を読んで、
月次報告書のたたき台を作ってください。

または、ファイルの内容をコピーして直接貼り付けることもできます。

前提条件の書き方

前提条件を「【】」で区切ると読みやすくなります。

【前提条件】
- 相手は初めて連絡する相手
- メールより丁寧な文体が必要
- 添付資料を確認してほしいという依頼が含まれる

【依頼内容】
上記を踏まえて、以下の概要でメールを書いてください:
[概要を記入]

長文資料を渡す場合

資料全体を貼り付ける前に、何を抽出してほしいかを先に書くと精度が上がります。

以下の資料を読んで、「競合との差別化ポイント」に関する情報だけを
箇条書き5項目以内で抽出してください。

[資料全文をここに貼り付け]

10. プロンプト改善の4ステップサイクル

プロンプトは一度で完璧にならなくて構いません。以下のサイクルを繰り返すことで、精度が上がっていきます。

Step 1: まず出してみる 情報が少ない状態でも、一度指示を出してみます。返ってきたものを見て「何が足りなかったか」を確認するのが目的です。

Step 2: 「不満点」を特定する 「トーンが違う」「情報が多すぎる」「フォーマットが合わない」など、具体的に何が気に入らないかを言語化します。

Step 3: 不満点を指示に変換して追加する 「トーンが硬すぎる」→「もう少し親しみやすいトーンで」という指示を追加します。

Step 4: CLAUDE.md に記録する 「毎回こう直している」という修正パターンが見つかったら、CLAUDE.md に書き込みます。次回から同じ修正が不要になります。

このサイクルを数週間続けると、「ほぼそのまま使える」出力が当たり前になってきます。


11. 失敗しやすい指示パターン

NG:曖昧な指示

いい感じにして
なんかいいまとめを作って
ちょっとブラッシュアップして

「いい感じ」の解釈が AI と自分で違います。何をどう変えたいのかを具体的に書くことが、時間の節約になります。

NG:一度に全部頼む

提案書を作って、それをスライドにして、
サマリーメールも書いて、SNS投稿も作って

一度の指示で複数の成果物を求めると、それぞれの品質が下がります。一つずつ依頼する方が精度が上がります。

NG:出力後に「もっとよくして」

「何が気に入らないのか」を具体的に伝えます。

2段落目の説明が長すぎます。2文に圧縮してください。
また、最後の締めの文が弱いので、
「行動を促す」内容に変えてください。

12. 「指示を育てる」感覚で使う

良い指示のパターンが見つかったら、CLAUDE.md に残しておきます。これを繰り返すと、自分専用の「効く指示ライブラリ」が育っていきます。

Claude Code への指示は、一度で完璧なものを目指すより、「少しずつ精度が上がっていく」感覚で使う方が長続きすると感じています。当社のメンバーでも、3ヶ月使い続けると「最初と全然違う」という声をよく聞きます。


13. FAQ

Q: 指示文が長くなりすぎるのでは?

A: 慣れるまでは長くなって構いません。大事なのは「相手・目的・制約・フォーマット」の4つが含まれているかどうかです。慣れてくると、必要な情報を短く書けるようになります。よく使う部分は CLAUDE.md に書いておけば、その分毎回書かなくて済みます。

Q: 日本語と英語、どちらで指示するのが良いですか?

A: 日本語のアウトプットを求めるなら日本語で指示する方がトーンのずれが少なくなります。英語の方が精度が高いと言われることもありますが、非エンジニアのビジネス用途であれば日本語で十分です。

Q: 毎回同じ指示を繰り返しています。どうすればいいですか?

A: 毎回同じ指示を出しているなら、それは CLAUDE.md に書くべき内容のサインです。一度 CLAUDE.md に書いておけば、次回から自動で適用されます。

Q: 指示を出しても意図と違う結果が返ってくることが多いです。

A: 「誰に」「何のために」「どんな形式で」という情報を明示してみてください。この3つを伝えるだけで精度が大きく改善することが多いです。

Q: Claude Code の指示はどこで練習できますか?

A: claudecode道場の第4章「指示の技術」でハンズオン形式で練習できます。実際の業務を題材にした演習が含まれています。


14. まとめ

  • 指示の精度は「誰に・目的・フォーマット・制約・背景情報」の5つで決まる
  • 良い指示を見つけたら CLAUDE.md に記録しておくことで、次回から自動適用できる
  • 「出力を見て修正を指示に変換する」4ステップサイクルを繰り返すことで精度が上がる
  • 一度に複数の成果物を求めず、1つずつ依頼する方が品質が上がる
  • 業務別テンプレートを活用することで、最初から精度の高い指示が書ける

15. 公式情報ソース

  • Anthropic 公式ドキュメント(プロンプトガイド): https://docs.anthropic.com/ja/docs/build-with-claude/prompt-engineering/overview
  • claudecode道場: https://claudedojo.com

プロンプトの実践は claudecode道場 第4章「指示の技術」でハンズオン形式で学べます。月額 ¥1,980 から。業務別の具体的な使い方は「営業・企画職が Claude Code で変えた仕事術」も参考にしてください。


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