「書く仕事が多すぎて、マネジメントに時間が取れない」——この悩みを持つマネージャーは多いのではないでしょうか。
当社でも同じ問いを立てたとき、出てきた答えが「書くこと」でした。メンバーへのフィードバック文、方針を伝えるメッセージ、評価コメント、会議後のアクション整理。「考えること」ではなく「書くこと」が時間を消費していた。
この記事のまとめ: 管理職がClaude Codeを活用すると、1on1準備・フィードバック文・チーム連絡・会議整理などの「言語化業務」を大幅に短縮できます。空いた時間を「考えること・話すこと」に使えるようになることが最大のメリットです。
目次
- Claude Codeとは(管理職向け説明)
- 1on1のアジェンダを毎回整えておく
- フィードバック文章の下書きを作る
- チームへの方針説明・連絡文を作る
- 会議後のアクションアイテムを整理する
- 比較表・pros/consで判断の材料を整理する
- 管理職がClaude Codeを使う本当の理由
- よくある質問
- この記事のポイント
Claude Codeとは(管理職向け説明)
Claude Codeとは、Anthropicが開発したAI「Claude」をターミナルから呼び出して使えるツールです。プログラミングの知識は不要です。文章の作成・整理・要約・比較整理が得意で、管理職が「頭の中にあるけど言語化できていないもの」を文章にするのに使えます。
使い方1:1on1のアジェンダを毎回整えておく
Before:1on1の直前に「今日何を話そうか」を考えていた。準備に10〜15分かかることも。
After:1on1の前に直近の業務状況・課題感をメモで渡すと、アジェンダ案が出てくる。
以下の状況をもとに、今週の1on1(30分)のアジェンダを作ってください。
【メンバーの直近状況】
- 先週から新規プロジェクトのリーダーに抜擢した
- 先週のKPI未達(目標100に対して78)
- 先月の1on1で「仕事の優先順位のつけ方がわからない」という相談があった
【今週特に確認したいこと】
- プロジェクトリーダー就任後の状況・不安
- KPI未達の背景(本人がどう分析しているか)
- 優先順位の相談へのフォローアップ
【形式】
時間配分も含めて(例: 0〜5分: チェックイン など)
アジェンダが用意されているだけで、1on1の密度がかなり変わります。同じ30分でも、最初の5分を関係づくりに使うのか、本題に入るのかを意識できるようになります。
使い方2:フィードバック文章の下書きを作る
評価コメントや日常のフィードバックメッセージは、「伝えたいことはある、でも言葉にするのが難しい」という場面の典型です。
以下の内容でフィードバックのメッセージを作ってください。
【対象メンバー】
入社2年目の営業担当
【事実(具体的な行動・成果)】
- 先週の提案書を自分で構成から作り、クライアントに好評だった
- ただし、提出2時間前に完成したため確認の時間がほとんど取れなかった
【伝えたいこと】
- 提案書の内容は高く評価していること
- プロセスの部分(完成タイミング)は改善してほしいこと
- 全体として「成長している」という印象を伝えたい
【文体】
批判的にならず、本人が前向きに受け取れる書き方。200〜300字。
自分の頭の中にある「このメンバーのこういう部分を認めて、でもここは変えてほしい」という考えを言語化するコストをゼロにする使い方です。
使い方3:チームへの方針説明・連絡文を作る
「この変更をチームにどう伝えるか」という場面は、管理職の仕事の中でも特に気を遣うところです。
以下の内容で、チームへの連絡文を作ってください。
【伝えたいこと】
- 今月から週次ミーティングを月曜朝9時から金曜夕方17時に変更する
- 理由: 週の初めに情報を整理するより、週末に振り返りを行うほうが翌週のスタートが良くなると感じているため
- 質問・懸念があれば来週の1on1で話したい
【受け手】
チームメンバー6名。普段Slackで連絡している
【要件】
- 理由が伝わること
- 一方的な通達ではなく、意見を受け付ける姿勢を見せること
- 短くまとめる(Slackメッセージとして読みやすい長さ)
変更を伝えるメッセージは、「何を変えるか」より「なぜ変えるか」をどう伝えるかが重要です。
使い方4:会議後のアクションアイテムを整理する
会議のメモや議事録を後から読んで「結局誰が何をするんだっけ」となる経験は、多くの管理職に覚えがあるのではないでしょうか。
以下の会議メモから、アクションアイテムを整理してください。
【会議】
月次営業MTG(参加: 高橋、田中、山田、佐藤)
【メモ】
- 来月のKPI目標は新規5件・継続90%で合意
- 田中さんが提案書テンプレートを来週中に改訂する(高橋が確認)
- 競合B社の動向を山田さんが来週月曜までに調べてSlackで共有
- 月次レポートのフォーマット変更については次回持ち越し
- 佐藤さんの担当クライアントXXXの件、来週1on1でフォロー
【出力形式】
| アクション | 担当 | 期限 |
の表形式で。「持ち越し」「要フォロー」も別途まとめる
会議後のメモをそのままClaude Codeに貼り付けて「アクション一覧にして」と頼むだけでも動きます。
使い方5:比較表・pros/consで判断の材料を整理する
管理職の仕事の中で「これをやるべきか」という判断を求められる場面は多い。「自分で全部考える」のではなく、「Claude Codeに材料を整理させてから考える」という使い方が効果的です。
以下の選択肢について、意思決定に使えるpros/cons表を作ってください。
【判断したいこと】
新しいCRMツールを既存のものから乗り換えるかどうか
【選択肢A】現行ツールを継続
【選択肢B】ツールXXXに切り替え(月額費用は1.5倍。機能は充実)
【判断の前提条件】
- チームメンバー10名が使う
- 切り替えには1〜2ヶ月の移行期間が必要
- 現行ツールに不満があるのは主に3名(残りは慣れている)
pros/consに加えて、「最終的にどちらを選ぶかの判断軸は何か」も教えてください。
「判断軸まで提示してもらう」ことで、自分が何を考えればいいかが見えてきます。
管理職がClaude Codeを使う本当の理由
管理職がClaude Codeを使う前と後で変わることは、「空いた時間を何に使うか」という問いです。
書くことにかかっていた時間が減れば、考えること・話すことに時間を使えます。メンバーとの対話の質を上げることに時間を使えます。
当社では、管理職がメンバーとの1on1の準備に使う時間が平均10〜15分から2〜3分に短縮されました。その分、1on1の中身が濃くなった、という感想を持つメンバーが増えています。
よくある質問
Q: フィードバック文章をAIに作ってもらうことに違和感はないですか?
「言葉を作ってもらう」のではなく、「自分の考えを言語化する手伝いをしてもらう」という感覚で使っています。最終的なメッセージの意図や内容は自分が決めます。
Q: 会議のメモをそのままClaude Codeに貼り付けてもいいですか?
機密性の高い内容(クライアント名・金額・個人情報など)が含まれる場合は注意が必要です。社内のセキュリティポリシーを確認した上で使ってください。
Q: 管理職向けの研修はありますか?
claudecode道場 では管理職が使いやすい業務シーンを題材にしたカリキュラムを用意しています。
この記事のポイント
- 管理職の「書くこと」にかかる時間はClaude Codeで大幅に短縮できる
- 1on1アジェンダ・フィードバック・連絡文・アクション整理・意思決定支援に使える
- 「考えを言語化する」ツールとして使うのが管理職の正しい使い方
- 会議メモ・機密情報の取り扱いには社内ポリシーに従う
- 空いた時間を「メンバーと話すこと」に使えるようになることが最大の価値
チームへのClaude Code導入を検討している方は「チームにClaude Codeを導入する方法【管理者向け完全ガイド】」も参考にしてください。
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