「Slackの連携記事はよく見るが、Microsoft Teamsではどう連携すればいいのか分からない」——全社的にTeamsを導入している企業の情シス・DX推進担当からよく聞く悩みです。検索すると「Claude Teams」という表記も出てきますが、Claudeの料金プラン「Team」の話ではありません。
本記事で扱う「Teams」はMicrosoft Teams(Microsoft社のチャットツール)のことです。Claudeの契約プラン「Teamプラン」とは別物なので混同しないよう注意してください。
2026年9月時点でWeb検索・公式ドキュメントから実在が確認できた連携手段だけを、難易度が低い順に紹介します。存在が不確かな手段は掲載していません。
目次
- 連携手段の全体像
- 方法1:Anthropic公式のMicrosoft 365コネクタ(読み取り専用)
- 方法2:Power Automate経由でTeamsに自動通知する(具体的手順あり)
- 方法3:サードパーティのMCPサーバーで双方向にする
- よくある質問(FAQ)
- まとめ
1. 連携手段の全体像
一次情報を確認できた連携手段は3つに分かれます。
| 方法 | できること | 難易度 |
|---|---|---|
| ①Anthropic公式 Microsoft 365コネクタ | Teamsメッセージの検索・要約(読み取りのみ) | 低 |
| ②Power Automate Workflows+Hooks | Claude CodeからTeamsチャンネルへ自動投稿 | 中 |
| ③サードパーティMCPサーバー | 読み取り+送信など双方向 | 中〜高 |
「Claude Code公式のTeams連携機能」として単体提供されているわけではなく、既存の仕組みを組み合わせる形である点に注意してください。
2. 方法1:Anthropic公式のMicrosoft 365コネクタ(読み取り専用)
Anthropicは「Microsoft 365コネクタ」という公式コネクタを提供しており、この中にTeamsへのアクセスが含まれます。Anthropic公式ヘルプセンターには次のように明記されています。
Claude can't post Teams messages or change Teams settings or permissions in either case (Claudeはいずれの場合も、Teamsへのメッセージ投稿や設定・権限変更はできません)
つまり検索・参照はできるが投稿・送信はできない読み取り専用です。「過去のやり取りを検索・要約させたい」用途には向きますが、「実行結果を自動通知したい」用途には使えません。
導入手順(概要):①Claude組織の所有者がコネクタを有効化②Microsoft Entra(旧Azure AD)のGlobal Administratorがテナント全体への同意を一度だけ付与③各メンバーが自分のアカウントでMicrosoft 365を接続、の3段階です。コネクタ自体はFree〜Enterpriseの全プランで使えますが、組織としての有効化にはEntra管理者の協力が必須です。書き込み機能を有効化しても、Teamsへの書き込みは対象外のままです。
3. 方法2:Power Automate経由でTeamsに自動通知する(具体的手順あり)
「作業完了をTeamsチャンネルに通知したい」という用途には、TeamsのWorkflows(Power Automate)とClaude CodeのHooks機能を組み合わせる方法が実用的です。以前の「Incoming Webhook」は2026年5月18日〜22日に段階的に廃止されたため、現在は後継の「Workflows」アプリを使います。
手順1:TeamsのWorkflowsでWebhook URLを発行する
- Teamsで通知を受け取りたいチャンネルを開く
- チャンネル名横の「その他のオプション(…)」から「ワークフロー」を選択
- テンプレート「Send webhook alerts to a channel」(日本語UIでは「Webhook要求を受信するとチャネルに投稿する」等の表記)を選択
- パラメータを設定して保存し、発行されたWebhook URL(
https://xxxxx.webhook.office.com/xxxxxxxxx形式)をコピーする
このURLへJSON形式(例:{"text": "本文"})でHTTP POSTすると、指定チャンネルにメッセージが投稿されます。サイズ上限は28KB、1秒4リクエストを超えるとスロットリングされます。
手順2:Claude CodeのHooksで自動POSTする
Claude Codeには特定タイミングでシェルコマンドを自動実行する「Hooks」機能があります。応答完了時に発火するStopイベントを使えば、作業完了のたびにTeamsへ通知できます。~/.claude/settings.jsonに以下を追加してください。
{
"hooks": {
"Stop": [
{
"hooks": [
{
"type": "command",
"command": "curl -s -X POST -H 'Content-Type: application/json' -d '{\"text\": \"Claude Codeの作業が完了しました\"}' 'https://xxxxx.webhook.office.com/xxxxxxxxx'"
}
]
}
]
}
}
Webhook URLは手順1で発行した自分のURLに置き換えてください。保存すれば、応答を終えるたびに指定チャンネルへ自動投稿されます。URLは知っている人なら誰でも投稿できる認証情報に相当するため、リポジトリにコミットしない個人設定側で管理してください。凝った通知にしたい場合は「このJSONペイロードをAdaptive Card形式に変換して」とClaude Codeに依頼すれば生成してもらえます。
4. 方法3:サードパーティのMCPサーバーで双方向にする
「Teamsを読み取って要約させたい」「双方向でやり取りしたい」場合は、MCP対応のTeams向けサーバーが選択肢になります。確認できたのは次の2系統です。
自前運用のオープンソース型:InditexTech社(ZARA等を展開するInditexグループの技術部門)公開のmcp-teams-serverは、メッセージ読み取り・スレッド作成・返信に対応します。ただしAzure側のBot Framework設定が必要で、運用知識が求められます。
セットアップ不要のホスト型:SurgeEnterpriseAI社のteams-mcp-serverは自己ホスティング不要でOAuthサインインのみで接続でき、読み取り・送信に対応すると説明されています。手軽さと引き換えに、自社のTeamsデータが第三者のサーバーを経由するため、導入前にセキュリティポリシーとの照合を推奨します。
Microsoft自身も「TeamsボットをMCPサーバー化し外部AIエージェントから通知・承認依頼を送る」開発者向けガイドを公開していますが、Teams用ボットの自前開発が前提のエンジニア向け選択肢です。いずれも本記事執筆時点の確認結果であり、Anthropic・Microsoft双方の公式保証がある連携ではないため、導入時は提供元の最新情報を一次情報で確認してください。
5. よくある質問(FAQ)
Q: 「Claude Teams連携」で出てくる「Team」は何のことですか? A: Claudeの契約プラン「Teamプラン」を指す場合があります。本記事の「Microsoft Teams」とは別物なので区別してください。
Q: Claude CodeからTeamsに直接メッセージを投稿できますか? A: 公式のMicrosoft 365コネクタは読み取り専用のためできません。方法2のWebhook URLにHTTP POSTを送る形であれば自動投稿できます。
Q: 以前使っていたTeamsの「Incoming Webhook」はそのまま使えますか? A: 使えません。旧方式は2026年5月18日〜22日に段階的に廃止されました。後継の「Workflows」アプリで新しいWebhook URLを発行し直してください。
Q: 非エンジニアの情シス担当でも設定できますか? A: 方法1・2はTeams管理画面の操作とJSON設定ファイルへの貼り付けが中心のため対応可能です。方法3のオープンソース版はAzureリソース構築が必要なため、エンジニアや外部ベンダーの支援が現実的です。
6. まとめ
- Microsoft Teamsとの連携は、2026年9月時点で大きく3種類に分かれる
- 公式のMicrosoft 365コネクタは手軽だが、Teamsに対しては読み取り専用
- 自動通知には、TeamsのWorkflows(Power Automate)が発行するWebhook URLへ、Claude CodeのHooksでHTTP POSTする方法が現実的
- 旧方式のIncoming Webhookは2026年5月に廃止済みのため、新しいWorkflowsベースの手順に置き換える必要がある
- 双方向のやり取りにはサードパーティ製MCPサーバーが選択肢になるが、セキュリティ面の確認が前提
Slackでの具体的なボット構築例はClaude CodeでSlackボットを作る方法、MCPの仕組みはClaude CodeのMCPとは?非エンジニアでも使えるMCPサーバー活用入門、Hooks機能はClaude Codeのフック(Hooks)とは?設定方法と実務活用例を解説もあわせてご覧ください。
本記事はclaudecode道場(malna株式会社が独自に提供する学習サービス)のブログ記事であり、Anthropic公式の見解ではありません。紹介したサードパーティ製ツールも各提供元が独自に運営しているものです。
出典
以下はすべて確認日2026-09-02。
- Set up the Microsoft 365 connector | Anthropic Help Center
- Retirement of Office 365 connectors within Microsoft Teams - Microsoft 365 Developer Blog
- Create an Incoming Webhook - Teams | Microsoft Learn
- Automate actions with hooks - Claude Code Docs
- GitHub - InditexTech/mcp-teams-server
- GitHub - SurgeEnterpriseAI/teams-mcp-server
- Exposing Teams to AI Agents (MCP) | Microsoft Learn




