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Claude CodeでSlackボットを作る方法【社内問い合わせを8割自動化した手順】

Claude CodeとSlack APIを連携してSlackボットを構築する手順を解説。FAQボット・承認ワークフローボット・定期報告ボットの実装例を交えながら、社内問い合わせを自動化する方法を紹介します。

2026年5月16日読了約8分
高橋一志
監修: 高橋一志(malna株式会社 代表取締役)
チームメンバーがSlackを使って業務連絡をしているオフィスの様子。コラボレーションツールで社内コミュニケーションを効率化している。

目次

  1. 目次
  2. 1. SlackボットとSlack APIの基礎知識
  3. 2. Slack APIアプリを作成する
  4. 3. FAQボット:社内問い合わせを自動回答する
  5. 4. 承認ワークフローボット:申請・承認をSlack上で完結させる
  6. 5. 定期報告ボット:毎週の進捗報告を自動収集する
  7. 6. Claude Codeでコードを生成する手順
  8. 7. 非エンジニアが運用するためのポイント

「総務への問い合わせが1日30件以上来て、半分は同じ質問ばかり」「申請の承認フローがメールとSlackに分散していて追いきれない」——Slackを導入しているチームで頻繁に聞く悩みです。Claude Codeを使えば、こうした問題を解消するSlackボットを非エンジニアでも構築できます。50人規模の人材会社では、Claude CodeでSlackボットを導入後、社内問い合わせへの手動対応件数を82%削減した実績があります。この記事では、Slack APIとClaude Codeを組み合わせた3種類のボット(FAQボット・承認ワークフローボット・定期報告ボット)の作り方を解説します。


目次

  1. SlackボットとSlack APIの基礎知識
  2. Slack APIアプリを作成する
  3. FAQボット:社内問い合わせを自動回答する
  4. 承認ワークフローボット:申請・承認をSlack上で完結させる
  5. 定期報告ボット:毎週の進捗報告を自動収集する
  6. Claude Codeでコードを生成する手順
  7. 非エンジニアが運用するためのポイント

1. SlackボットとSlack APIの基礎知識

Slackボットは、Slack上で特定のメッセージに反応したり、定期的にメッセージを投稿したりするプログラムです。Slack APIを通じて、メッセージの送受信・チャンネルへの投稿・ユーザー情報の取得などの操作が可能です。

Claude Codeを使うと、このSlack APIを扱うコードをプログラミング知識なしに生成できます。「こういうことをしたい」という言葉で依頼するだけで、実際に動くコードが出力されます。

Slackボットができることの例は次のとおりです。

機能活用例
メッセージへの自動返信FAQへの回答、問い合わせの振り分け
チャンネルへの定期投稿週次リマインダー、報告フォーム送信
ボタン付きメッセージ承認・却下の選択、アンケート
ユーザーへのDM個別通知、タスクリマインダー
スラッシュコマンド「/申請」で申請フォームを開く

Slackボットの構築には、SlackのApp設定(10〜20分の作業)とコードのデプロイ(Claude Codeで自動生成)が必要です。どちらも非エンジニアが対応できる範囲の作業です。


2. Slack APIアプリを作成する

api.slack.comにアクセスして「Create New App」を選択します。「From scratch」を選び、アプリ名とワークスペースを設定します。

作成後、左サイドバーの「OAuth & Permissions」から必要な権限(スコープ)を設定します。FAQボットを作る場合に必要な最低限のスコープは次のとおりです。

  • app_mentions:read:ボットへのメンションを読む
  • chat:write:メッセージを送信する
  • channels:history:チャンネルの履歴を読む

スコープを設定したら「Install to Workspace」でワークスペースにインストールし、発行される「Bot User OAuth Token」を控えます。これが後でClaude Codeに渡す認証情報です。

「Event Subscriptions」ではボットにメンションされたときに通知を受け取るWebhook URLを設定します。このURLはClaude Codeでボットを作成・デプロイした後に発行されます。


3. FAQボット:社内問い合わせを自動回答する

FAQボットは、社員からの問い合わせに自動で回答するボットです。総務・人事・情報システム部門への繰り返し質問を自動化するのに特に有効です。

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ある50人規模のIT企業では、情報システム担当者(1名)が1日あたり15〜20件の社内問い合わせを受けていました。質問の内容を分析したところ、75%が「VPNの設定方法」「パスワードリセット」「プリンターの使い方」など8つの質問に集中していました。

FAQボットの導入後、この担当者への問い合わせは1日3〜4件まで減少しました(削減率80%)。担当者は「本来やるべき業務改善に集中できるようになった」と話します。

Claude Codeへのプロンプト例:

Slackボットを作ってください。要件は次のとおりです。
- ボットにメンションされたら、質問内容をClaude APIで分析して回答する
- 以下のFAQをシステムプロンプトとして持つ(ここにFAQ一覧を貼り付ける)
- 回答できない場合は「#ask-総務 チャンネルでご質問ください」と案内する
- Slack Bot Token・Signing Secret・Anthropic API Keyを環境変数で受け取る
- Vercel Functions でホストする

FAQの内容はWordやNotionのドキュメントをコピーして貼り付けるだけです。Claude Codeが適切な形式に整形してシステムプロンプトに組み込んでくれます。


4. 承認ワークフローボット:申請・承認をSlack上で完結させる

承認ワークフローボットは、経費申請・休暇申請・備品購入申請などの承認プロセスをSlack上で完結させるボットです。

従来の課題はメールと口頭確認が混在して承認状況が追えないことでした。このボットを使うと、申請→上司への通知→承認/却下→申請者へのフィードバックまでがSlack上で完結します。

ボットの動作フローを説明します。

  1. 社員がSlackで /申請 と入力するとフォーム(モーダル)が開く
  2. 件名・金額・理由・添付ファイル(任意)を入力して送信する
  3. 上長のSlackにボタン付きメッセージが届く(「承認」「却下」「確認が必要」の3択)
  4. 上長がボタンを押すと、申請者にDMで結果が通知される
  5. 申請一覧はGoogleスプレッドシートに自動記録される

ある広告代理店では、経費精算の承認サイクルが平均3.2日から0.8日に短縮されました。承認漏れも導入前の月平均4件から0件になっています。

Claude Codeへのプロンプト例:

Slackの承認ワークフローボットを作ってください。
/申請 コマンドでモーダルを開き、申請内容を管理者(UserID: UXXXXXXXX)にボタン付きメッセージで送信してください。
承認・却下ボタンを押したら申請者にDMで結果を通知し、申請内容をGoogleスプレッドシートに記録してください。
スプレッドシートIDは〇〇です。

5. 定期報告ボット:毎週の進捗報告を自動収集する

定期報告ボットは、毎週決まった時間にメンバーへ報告フォームを送り、回答を集約して管理者に共有するボットです。

週次の進捗報告において、リーダーが全メンバーにDMを送って集める作業や、バラバラに来た報告をまとめて経営陣に共有する作業は、毎週1〜2時間かかる負担です。このボットで完全に自動化できます。

ある30人規模のスタートアップでは、毎週金曜16時に自動でメンバー全員にDMが送られ、報告内容が自動集計されてSlackチャンネルに投稿されるようになりました。リーダーが報告収集に使っていた時間(週90分)がゼロになっています。

Claude Codeへのプロンプト例:

毎週金曜日16時に以下の動作をするSlackボットを作ってください。
1. チャンネル #team-members の全メンバーに「今週の進捗を教えてください(今週の成果・来週の予定・ブロッカー)」とDMを送る
2. 24時間以内の回答を収集する
3. 土曜10時に回答を集約して #team-report チャンネルに投稿する
4. 未回答のメンバーにリマインダーDMを送る
スケジューラーにはVercel Cronを使ってください。

6. Claude Codeでコードを生成する手順

Slackボットのコード生成は、Claude Codeとの対話で進みます。一般的な手順を説明します。

最初に、作りたいボットの要件を整理してプロンプトを書きます。要件の書き方は「何をトリガーにして(メンション・コマンド・スケジュール)」「何をして(回答・通知・集計)」「どこに出力するか(チャンネル・DM・スプレッドシート)」の3点を明確にするだけで十分です。

Claude Codeがコードを出力したら、「Vercelにデプロイする手順を日本語で説明してください」と続けて質問します。コードのコピー・GitHubへのアップロード・Vercelでのデプロイという流れをステップバイステップで案内してくれます。

デプロイ完了後、発行されたURLをSlackのEvent Subscriptions設定画面に入力します。Slackが「このURLは正しいか?」を確認するリクエストを送るので、ボットが正しく応答すれば設定完了です。

エラーが出た場合は、エラーメッセージをそのままClaude Codeに貼り付けて「このエラーの修正方法を教えてください」と質問します。多くの場合、修正コードを即座に提案してくれます。


7. 非エンジニアが運用するためのポイント

Slackボットを継続的に運用するためのポイントを整理します。

環境変数を安全に管理する: Slack APIトークンやAnthropicのAPIキーはVercelの環境変数設定画面に入力します。コードに直接書き込まないようにしてください。Claude Codeが生成するコードは、環境変数から読み込む安全な書き方になっています。

ログを定期的に確認する: Vercelのダッシュボードでボットの動作ログを確認できます。週1回程度チェックして、エラーが出ていないか確認する習慣をつけましょう。エラーログはClaude Codeに見せれば解決策を提案してくれます。

機能追加は段階的に: 一度に複数の機能を追加しようとすると、どこで問題が起きたかわからなくなります。1つの機能が動くことを確認してから次の機能を追加するという順序で進めると、トラブルを防げます。

ユーザーへの説明: ボットを導入した際、チームメンバーへの使い方説明が重要です。Claude Codeに「このボットの使い方ガイドをSlack投稿用に書いてください」と依頼すれば、わかりやすい説明文を生成してくれます。


Claude Code道場では、Slackボット開発のステップバイステップ演習を提供しています。プロンプトの書き方からデプロイ・運用まで、実際に手を動かしながら学べる環境が整っています。「業務自動化をどこから始めればいいかわからない」という方に最適なカリキュラムです。ぜひClaude Code道場で学んでみてください。

高橋一志

監修

高橋一志

代表取締役 / AI導入コンサルタント · malna株式会社

malna株式会社代表取締役。非エンジニア組織へのClaude Code導入・AI活用支援を専門とする。累計100社超のAI定着支援実績。

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