イベント会社・イベントプランナーで Claude Code を使ったら、企画書と運営マニュアルの作成が激変した
「来週の月曜に企画書を出さないといけないのに、まだコンセプトの言語化ができていない」
あるイベントプランニング会社のプランナーは、終業後のオフィスで独り言をつぶやいた。クライアントとのブレインストーミングで「こういうイベントにしたい」というイメージは共有できた。会場・演出・タイムラインの骨格も頭の中にある。でも、それを「企画書」という形にまとめるまでの作業が、毎回最後の壁になる。
イベントの仕事の価値は、「その場を作る」ことにある。コンセプトを考え、人を動かし、記憶に残る体験を設計する——その創造的な部分に使いたい時間が、文書作成に消えている。
Claude Code を使うと、「アイデアがある状態」から「企画書になった状態」までの距離が一気に縮まる。
1. イベント業界の文書業務が持つ特徴
イベント会社・フリーランスプランナーの文書業務には、いくつかの特徴がある。
案件ごとに内容がゼロから変わる。「社員総会」「展示会」「スポーツイベント」「周年パーティー」——案件の性質が毎回異なる。テンプレートを使い回せる部分は限られており、企画書のコンセプト・演出・構成は毎回考え直す必要がある。
複数のドキュメントが同時に走る。企画書・見積書・運営マニュアル・進行台本・スタッフへの指示書・参加者案内——ひとつのイベントで発生する文書の種類は多く、準備期間が短い中で並行して作らなければならない。
クライアントの言葉にならない要望を言語化する必要がある。「もっとワクワク感がほしい」「堅すぎず、でも品がある感じ」——クライアントから出てくるのはイメージや感覚であり、それを具体的な企画・言葉・演出に翻訳するのがプランナーの仕事だ。Claude Code は、この翻訳の最初の一手を助けてくれる。
2. 企画書の作成
コンセプト・企画書のたたき台
クライアントとのヒアリング内容・要望・制約条件を Claude Code に渡すと、企画書のたたき台が出てくる。
Claude Code への入力例:
以下のクライアント要望をもとに、イベント企画書のたたき台を作成してください。
【イベントの概要】
- 種類: 自社創業30周年記念パーティー
- 参加者: 社員・OB・取引先 合計約200名
- 会場: 都内ホテルの宴会場(予定)
- 予算: 500〜700万円
- 日時: 10月中旬の土曜夜
【クライアントの要望(ヒアリングメモ)】
- 「豪華すぎず、でも普通の懇親会とは違う、記憶に残るイベントにしたい」
- 創業者が今年引退し、二代目社長に代替わりする節目なので、新旧の橋渡しになるような演出がほしい
- 社員が「うちの会社っていい会社だな」と感じてくれるコンテンツを入れたい
- 料理・飲み物は充実させたい
【制約・条件】
- 17:00開場・21:00終了(4時間)
- 写真・動画の撮影はしない(社員のプライバシー配慮)
- 余興はNG(コンテンツは社内の人間が主役になるもの)
【企画書に含めてほしい要素】
1. コンセプト・テーマ
2. プログラム概要(タイムライン)
3. 注目演出・コンテンツの説明
4. 雰囲気のイメージ(言葉で表現)
創業者・現社員・取引先が一体感を感じられる企画として作成してください。
このような入力から、イベントのコンセプト・世界観・プログラムの流れが整理された企画書のたたき台が出てくる。プランナーが自分のアイデアを加え、具体化していく作業の出発点として使える。
複数案を素早く出す
クライアントに「2〜3案を見せてほしい」と言われる場合も、Claude Code に「Aコンセプト・Bコンセプト・Cコンセプトの3案を作ってください」と指示すると、方向性の異なる3案が出てくる。そこからプランナーが磨き込む。
3. スポンサー提案書・協賛募集
スポンサー向け提案書
地域イベント・カンファレンス・スポーツイベントのスポンサー協賛を募集する際の提案書も、Claude Code で作れる。
Claude Code への入力例:
以下のイベント情報をもとに、スポンサー企業向けの協賛提案書を作成してください。
【イベント情報】
- イベント名: ○○市 地域マルシェ(仮)
- 開催時期: 毎年5月・1日間
- 来場者数: 昨年実績 3,000人(今年は5,000人目標)
- 来場者層: 30〜50代の地域住民・家族連れが中心
- 内容: 地元農産物・クラフト品の出展・飲食ブース・ステージイベント
【協賛メニュー(素材)】
- タイトルスポンサー: 100万円(看板・司会紹介・ステージ演出での名称使用)
- ゴールドスポンサー: 50万円(看板・公式サイト・配布チラシへの掲載)
- シルバースポンサー: 20万円(看板・公式サイトへの掲載)
- ブース出展: 3万円/コマ
【提案書に含めてほしい内容】
- イベントのビジョン・地域への貢献
- スポンサーメリットの説明
- 過去実績(来場者数・メディア露出)
- 協賛メニュー一覧
- 申込方法・問い合わせ先
地元企業や行政が協賛を検討しやすい、温かみのあるトーンで作成してください。
4. 運営ドキュメントの整備
当日の進行台本
司会者・スタッフが使う「当日進行台本」は、イベントのタイムライン・登壇者紹介文・アナウンス文が含まれる、量の多い文書だ。
Claude Code にプログラムの骨格を渡すと、各コーナーの司会原稿・スタッフへの指示が含まれた台本の下書きが出てくる。
Claude Code への入力例:
以下のプログラムをもとに、司会者が使う当日進行台本を作成してください。
【イベント概要】
- 種類: 法人向け新製品発表会
- 会場: ホテルのバンケット(着席スタイル・100名)
- 参加者: 代理店・取引先
【プログラム】
13:30 開場・受付
14:00 開会・代表挨拶(10分)
14:10 新製品プレゼンテーション(30分)
14:40 デモンストレーション(15分)
14:55 Q&Aセッション(15分)
15:10 閉会挨拶・記念撮影
15:30 立食懇親会
17:00 閉会
【登壇者情報】
- 開会挨拶: 代表取締役 ○○氏
- プレゼン: 製品開発部長 ○○氏・マーケティング部長 ○○氏
各コーナーの司会原稿・場つなぎの言葉・スタッフへの指示([スタッフ] という表記で区別)を含めて作成してください。
運営マニュアル・スタッフ指示書
スタッフ向けの運営マニュアル・当日の動き方の指示書も、Claude Code で効率化できる。「スタッフの役割分担・担当エリア・緊急時の対応フロー」を箇条書きで渡すと、マニュアル形式に整理してくれる。
5. 参加者向けコミュニケーション
参加申込フォームの案内文
イベントの参加申込フォームの文章・メール案内文も、Claude Code に渡すと整えてくれる。「このイベントに参加したい」と感じてもらえる案内文は、集客効果に直結する。
リマインドメール・当日案内メールの作成
開催直前のリマインドメール・当日の持ち物案内・アクセス情報をまとめたメール——これらの文章も、テンプレートを使い回すより、Claude Code に「今回のイベント情報を渡してそのつど作る」ほうが個別感が出る。
終了後のお礼メール・アンケート案内
イベント終了後のお礼メール・アンケート回答依頼のメールも、Claude Code に「今回のイベントの内容と雰囲気・参加者への感謝の意」を渡すと、温かみのある文章が出てくる。
6. フリーランスプランナーにとっての価値
フリーランスのイベントプランナーにとって、Claude Code は「ひとり代理店を支える道具」として機能する。
企画書・提案書・台本・マニュアル・案内メールを一人でこなす場合、文書作成の速度がそのまま案件を受けられる数と質に直結する。Claude Code を使うことで、同じ時間でより多くの案件を、より高い品質でこなせるようになる。
提案書を素早く仕上げられれば、商談の機会を逃さない。台本をスムーズに準備できれば、当日のクオリティが上がる。アフターフォローのメールが温かい言葉で届けば、次の案件につながる。
7. claudecode道場で学ぶ
claudecode道場は、非エンジニアの経営者・担当者が Claude Code を業務で使えるようになるための研修プラットフォームだ。malna株式会社が運営しており、プログラミングの知識は一切不要。全19章が無料で公開されている。
イベント業界のように「毎回ゼロから違うものを作る」という仕事では、Claude Code への指示の質が出力の質を決める。claudecode道場では、この指示設計を体系的に学べる。
8. まとめ
企画書・スポンサー提案書・当日進行台本・運営マニュアル・参加者への案内文——イベント業界の文書仕事は、案件ごとにゼロから作る必要があり、かつ準備期間が短い。Claude Code は「アイデアがある状態」を「文書がある状態」に変換する速度を上げ、プランナーが創造的な部分に集中できる時間を作る。
malnaでは、イベント会社・フリーランスプランナーの Claude Code 導入支援を行っている。「企画書の作成から始めたい」「チームでの活用方法を相談したい」という場合は、まずご相談いただきたい。
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※本記事に含まれる効果の数値は、特定の業務条件を前提とした参考値です。実際の効果は業務内容・環境・習熟度によって異なります。



