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採用担当者が Claude Code を使ったら、求人票30件の作成が丸1日から2時間になった

採用担当者が一人で複数ポジションを抱える現実から出発し、求人票からスカウトメール・面接評価シートまでの採用フロー全体でのClaude Code活用法を解説。媒体ごとの書き分け、差別表現チェック、採用コスト削減の計算方法まで。

2026年4月19日読了約8分
監修:高橋一志(malna株式会社 代表取締役)
採用担当者が Claude Code を使ったら、求人票30件の作成が丸1日から2時間になった

目次

  1. 1. 採用担当者の1日——何にどのくらい時間がかかっているか
  2. 2. 求人票から内定通知まで——採用フローをClaude Code でつなぐ
  3. 工程1:求人票・JDの作成
  4. 工程2:スカウトメールのパーソナライズ
  5. 工程3:面接評価シートの設計
  6. 工程4:候補者へのメール対応
  7. 3. 媒体ごとの文字数・規約の違いへの対応
  8. 4. 差別表現・法令違反になりやすい表現のチェック
  9. 5. 採用コスト削減効果の計算方法
  10. 6. claudecode道場で学ぶと何が変わるか
  11. 7. まとめ

採用担当者が Claude Code を使ったら、求人票30件の作成が丸1日から2時間になった

採用担当者が一人で5ポジション、10ポジションを同時に抱えているという状況は、特に成長フェーズの会社ではよくあることです。

「エンジニア2名・営業3名・マーケティング1名を同時期に採りたい」という依頼が経営から来る一方で、求人票を媒体に出す・スカウトを送る・面接の日程調整をする・評価シートを作る・内定者に連絡するという実務が全部一人に集中します。

こうした状況の採用担当者に、「求人票の作成に1日どのくらいかけていますか」と聞くと、「1媒体・1ポジションで1〜2時間かかる」という答えが返ってくることが多いです。複数媒体×複数ポジションになると、求人票の作成だけで週の半分が消えることもあります。

Claude Code はこの問題に対して、採用フローの複数の工程で力を発揮します。


1. 採用担当者の1日——何にどのくらい時間がかかっているか

採用業務の時間配分を可視化すると、多くの担当者が「書く・整理する」作業に想定以上の時間を使っていることがわかります。

書く作業

  • 求人票・ジョブディスクリプション(JD)の作成:1件1〜2時間
  • スカウトメールの文面作成:1通15〜30分(パーソナライズなし)
  • 採用ブログ・採用SNS投稿の文章:1本2〜3時間
  • 内定者へのオファーレター・条件提示文:1件30〜60分

整理する作業

  • 応募者情報の整理・スクリーニング補助:1件15〜30分
  • 面接評価シートの作成:1ポジション1〜2時間
  • 候補者への通過・不通過連絡文の作成:1件10〜20分

これらを積み上げると、採用担当者の業務時間の40〜60%が「書く・整理する」作業で埋まっているという話も珍しくありません。本来注力したい「候補者との関係構築」や「採用戦略の設計」に時間を使えない状況が生まれています。


2. 求人票から内定通知まで——採用フローをClaude Code でつなぐ

Claude Code の効果が大きいのは、「単発の作業効率化」よりも「採用フロー全体での積み重ね」です。各工程でどう使えるかを整理します。

工程1:求人票・JDの作成

ポジションの要件(業務内容・必須スキル・歓迎スキル・年収レンジ・働き方)を一度整理して入力すれば、媒体ごとに最適化された文章を出力できます。

【ポジション要件】
職種:マーケティングマネージャー(中途採用)
業務内容:デジタル広告運用(Google/Meta)・LP制作ディレクション・KPI管理
必須スキル:広告運用3年以上・Google Analytics使用経験
歓迎スキル:SEO経験・チームマネジメント経験
想定年収:600〜900万円
働き方:週3リモート可・フレックスタイム制
会社の雰囲気:30代中心・フラットな組織・裁量が大きい

【依頼】
上記をもとに以下の3パターンを作成してください。
1. Wantedly向け(共感・カルチャー重視・600〜800字)
2. Indeed向け(スキル要件中心・簡潔・350字以内)
3. 自社採用ページ向け(詳細なJD・ポジションの存在理由から書く・1200字程度)

一つの要件入力から3媒体分が出てくるため、「同じことを3回書く」という作業がなくなります。

工程2:スカウトメールのパーソナライズ

スカウトメールの返信率は、どれだけ「自分宛てに書いた文章だ」と感じさせられるかに大きく左右されます。

しかしパーソナライズには時間がかかります。1通ずつ候補者のプロフィールを読んで、共鳴しそうなポイントを探して、文面に反映させるというプロセスは、1通30〜60分かかることがあります。

Claude Code を使えば、候補者のプロフィール情報の骨格を入力して「この候補者の○○という経歴に共感した、という文脈でスカウトメールを作って」と指示することで、一般的なテンプレートより個別感のある文面を速く出せます。

【候補者情報(個人情報を除く経歴の骨格)】
現職:IT系スタートアップのマーケティングマネージャー(5年)
経歴:新卒でWEB広告代理店に入社、3年でインハウスに転身
スキル:Google広告・Meta広告・SEO・小規模チームのマネジメント経験あり

【依頼】
以下の求人に向けたスカウトメールを作成してください。
この候補者が代理店からインハウスに転身した経歴に共感し、自社のフェーズとマッチしそうな理由を具体的に述べてください。
件名と本文(300字程度)を作成してください。

工程3:面接評価シートの設計

ポジションごとに確認したいコンピテンシーとスキルを入力すれば、面接評価シートの初版が出てきます。

「このポジションで評価したい3つのコンピテンシー(主体性・問題解決力・コミュニケーション力)を、行動面接法(STAR法)で確認できる質問と評価基準を組み込んだ面接評価シートを作って」という指示で、実用的なシートの骨格が出力されます。

工程4:候補者へのメール対応

通過連絡・不通過連絡・日程調整・内定条件提示など、候補者とのメールコミュニケーションは頻度が高く、文面を毎回一から書くと積み重なって負担になります。

「選考を通過した旨をお伝えし、次の面接の日程調整を依頼するメールを丁寧な文体で書いてください」「応募への感謝と今回は見送りの旨を、候補者の気持ちに配慮した言葉で伝えるメールを書いてください」という使い方ができます。


3. 媒体ごとの文字数・規約の違いへの対応

求人媒体ごとに文字数制限・記載できる内容の規約・推奨される文体が異なります。

媒体特徴・注意点
Indeed求人情報の正確性・具体性が重視。賃金・勤務時間の正確な記載が必要。過度な誇張表現は非推奨
LinkedIn英語圏の利用者も多いため、グローバルな表現が有効な場合がある。職種・スキルのキーワードが重要
自社サイト文字数制限が少なく、会社の背景・カルチャーを詳細に書ける。JDとしての完成度を高めやすい

Claude Code への指示に「この媒体の文字数制限・規約に従って」という条件を加えると、媒体ごとの要件を踏まえた出力になります。ただし最終的に、自社の採用サイトや各媒体の最新のガイドラインに沿っているかを確認することが必要です。


4. 差別表現・法令違反になりやすい表現のチェック

求人票に差別表現や法令違反になりうる表現が含まれることは、意図せず起きることがあります。Claude Code の出力にも、以下のような表現が混入する場合があります。

注意が必要な表現の例

  • 年齢制限に関わる表現(「30代歓迎」「40代以下」など。雇用対策法の観点から原則禁止)
  • 性別を限定する表現(「男性向け職種」「女性が活躍」などは慎重な扱いが必要)
  • 外見・体型に関わる表現
  • 国籍・民族に関わる制限的な表現
  • 「未経験者歓迎」と書きながら必須スキルが複数ある矛盾

Claude Code への指示の中に「年齢・性別・国籍による差別的表現、労働基準法上の虚偽記載に当たる可能性がある表現は入れないように」という制約を加えておくことで、混入リスクを下げることができます。

ただし出力の最終確認は必ず採用担当者が行ってください。法令は改定されることがあり、Claude Code の学習データが最新の規制に対応していない場合があります。


5. 採用コスト削減効果の計算方法

Claude Code の活用を経営に説明する際に使える、採用コスト削減の考え方を示します。

人材エージェント手数料の削減効果として試算する方法

スカウトメールの返信率が上がることで直接採用(ダイレクトリクルーティング)が機能しやすくなれば、エージェント経由の採用を減らすことができます。エージェント手数料の相場は内定承諾者の年収の25〜35%程度です。

「年収600万円の人材をエージェント経由で採用すると150〜210万円のフィーが発生する。これが自社メディア・スカウト経由に変わると、その費用が削減できる」という論理で、採用手法の変化によるコスト削減を試算できます。

担当者の工数削減効果として試算する方法

求人票1件の作成に2時間かかっていたものが30分になれば、1件あたり1.5時間の削減です。月に20件の求人票を作成する場合、月30時間の削減になります。採用担当者の人件費から工数削減分のコストを計算すると、ROI(投資対効果)を示せます。

この試算はあくまで参考値です。実際の効果は業務内容・習熟度によって異なりますが、「費用対効果をどう見せるか」の視点として活用できます。


6. claudecode道場で学ぶと何が変わるか

claudecode道場は、malna株式会社が運営する Claude Code の研修プラットフォームです。全19章(2026年4月時点)のカリキュラムがあり、プログラミングの知識は一切不要です。現在は無料で公開されています。

採用担当者・HR担当者が「翌日の採用業務からすぐ使える」レベルになることを目指した内容で、以下のことを学べます。

  • 複数媒体向けの求人票を一度の入力で出力するプロンプト設計
  • スカウトメールのパーソナライズを効率化する方法
  • 面接評価シートの設計から候補者対応メールまで、採用フロー全体での活用法
  • 採用チームでプロンプトを共有・管理する仕組みの作り方

「一人採用担当で手が回らない」という状況を変えたい方にも、「採用チーム全体の品質を底上げしたい」という方にも、実務に直結した内容です。

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7. まとめ

採用担当者の業務の多くは「書く・整理する」作業で占められており、Claude Code はその作業の初稿を速く出す役割を担えます。求人票の作成から始まり、スカウトメール・面接評価シート・候補者対応メールまで、採用フロー全体を通じた積み重ねが本来の業務への集中時間を作ります。

「要件の言語化」という、最も重要な部分は採用担当者が担う必要があります。「こんな人に来てほしい」という感覚をスキル・コンピテンシー・業務内容の言葉に落とし込む作業を丁寧に行うことが、Claude Code から良い出力を得るための前提です。


※本記事に含まれる時間削減の数値は、特定の業務条件を前提とした参考値です。実際の効果は業務内容・環境・習熟度によって異なります。

高

監修

高橋一志

代表取締役 / AI導入コンサルタント・malna株式会社

malna株式会社代表取締役。非エンジニア組織へのClaude Code導入・AI活用支援を専門とする。累計100社超のAI定着支援実績を持つ。

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