Claudeには、Chromeブラウザ上で直接使える拡張機能「Claude in Chrome」(Claude for Chrome)があります。ブラウザのサイドパネルからClaudeに話しかけながら、ページの内容を読み取ってもらったり、フォーム入力などの操作を代行してもらったりできる機能です。
この記事では、Anthropic公式サイト(claude.com、support.claude.com)で確認できる範囲の情報にもとづき、Claude in Chromeの機能・提供状況・導入方法・注意点を解説します。なお本記事は2026年8月5日時点で確認できた情報をまとめたものです。ベータ機能のため、提供状況や仕様は今後変更される可能性があります。最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。
本記事はmalna株式会社が運営する「claudecode道場」(claudedojo.com)のオウンドメディア記事です。claudecode道場はAnthropic公式の製品ではなく、malna株式会社が独自に提供するClaude Code学習サービスです。
目次
- Claude in Chromeとは
- 何ができるか
- 導入方法の概要
- 利用上の注意点
- よくある質問(FAQ)
- まとめ
Claude in Chromeとは
Claude in Chromeは、Anthropicが提供するChromeブラウザ向けの拡張機能です。公式サイトの説明によれば、ブラウザのツールバーからサイドパネルを開き、閲覧中のページを見ながらClaudeとチャットできる仕組みになっています。Claudeはページの内容を読み取り、クリックやタイピング、フォーム入力、タブの操作といった動作を行うことができます。
Anthropicのヘルプセンター記事(support.claude.com「Get started with Claude in Chrome」)には、次のように明記されています。
- Claude in Chromeは、有料プラン(Pro・Max・Team・Enterprise)で利用可能
- Claude CoworkとClaude Codeでは一般提供(GA)、Chromeブラウザの拡張機能としては現在ベータ版
- 対応ブラウザはGoogle Chromeのみで、他のChromium系ブラウザ(Edge・Brave等)やモバイル端末には対応していない、と明記されている
無料プランについて、Anthropicが提供を発表している情報は確認できませんでした。有料プラン向けの機能として案内されています。
何ができるか
公式サイト(claude.com/claude-for-chrome)で紹介されている主な利用シーンは以下のとおりです。あくまで公式サイトが例として挙げているものであり、実際の業務での再現性・精度を保証するものではありません。
- サイドパネルでの対話とページ操作:閲覧中のページの内容を要約したり、複数タブの内容を比較したりできる。ページ上のクリック・入力・スクロールといった操作をClaudeに行わせることも可能
- フォーム入力の代行:ウェブサイト上のフォームへの入力や、ページ内の情報を別のドキュメントに転記する作業を代行できるとされている
- Claude Codeとの連携:Claude Codeでビルドしたアプリを、Chrome拡張機能を使ってブラウザ上でテスト・デバッグする、いわゆる「ビルド→テスト→検証」のワークフローに対応。コンソールログやネットワークリクエストの内容をClaudeが読み取れるとされている
- Claude DesktopやCoworkとの連携:Claude Desktopのチャットやタスクからブラウザ操作を呼び出すコネクタとして設定できる(デフォルトでは無効になっており、会話ごとに手動で有効化する必要がある)
いずれも、Claudeがブラウザを「あなたの代わりに操作する」機能である点が共通しています。裏を返せば、次章で触れるように操作の対象・範囲を人間が管理する必要がある機能でもあります。
導入方法の概要
公式ヘルプセンターに記載されている手順は、おおむね次の流れです。
- Google Chromeブラウザを開く(Chrome以外のブラウザでは利用できない)
- Chromeウェブストアで「Claude in Chrome」を検索し、「Chromeに追加」をクリックする
- 表示に従ってClaudeアカウントでサインインする
- 拡張機能アイコン(パズルピースのマーク)から「Claude」をピン留めしておくと、ツールバーからすぐ開けるようになる
- 拡張機能の利用に必要な権限(後述)を許可する
- ツールバーのClaudeアイコンをクリックすると、サイドパネルが開きブラウザ操作を開始できる
インストール時には複数の権限(パーミッション)の許可を求められます。公式ヘルプセンターには、それぞれの権限がどのような用途で使われるか(例:debuggerはクリック・入力・スクリーンショットなどの操作を行うため、downloadsはファイルのダウンロードのため、といった説明)が個別に記載されています。導入前に、どの権限が何のために求められているかを確認しておくことをおすすめします。
Claude DesktopやClaude Cowork経由で使う場合は、設定画面の「Connectors(コネクタ)」からClaude in Chromeを有効化し、拡張機能をダウンロードする流れになります。
利用上の注意点
Anthropic公式サイトは、Claude in Chromeを「ベータ機能であり、独自のリスクを伴う」と明記しています。公式のFAQ・安全性に関する説明で挙げられている主な注意点は次のとおりです。
- プロンプトインジェクションのリスク:悪意のある第三者が、ウェブページ内に隠した指示でClaudeの動作を意図しない方向へ誘導しようとする攻撃手法(プロンプトインジェクション)が知られています。Anthropicは安全性の分類機能を拡張機能に組み込んでいるとしていますが、公式サイト自身が「対策は完全ではない」「攻撃の手口は日々進化している」と明言しています
- 避けるべき用途:公式FAQでは、金融取引・パスワード管理・機密性の高い個人情報を扱う操作は推奨しないとされています。まずは信頼できるサイト・使い慣れた作業から試すことが案内されています
- 重要な操作は事前確認を求める設計:購入など取り消しが難しい操作については、Claudeが実行前に確認を求める設計になっているとされています。ただし、すべての権限確認を省略する設定も可能であり、その場合は利用者自身による注視が必要になります
- 不審な挙動への対処:ページ側が指示を上書きしようとする挙動が見られた場合は、操作を止めて内容を確認することが推奨されています
これらはAnthropic公式が案内している一般的な注意点です。実際の業務利用にあたっては、自社の情報セキュリティ方針やクライアントとの契約条件も踏まえたうえで、利用範囲を判断することをおすすめします。特に顧客情報や社外秘の情報を扱うページでの利用は、事前に社内でルールを定めてから行うことが望ましいと考えられます。
よくある質問(FAQ)
Q. Claude in Chromeは無料で使えますか。
A. 公式ヘルプセンターの案内によれば、有料プラン(Pro・Max・Team・Enterprise)向けの機能とされています。無料プランへの提供が発表されている情報は確認できませんでした。
Q. Chrome以外のブラウザでも使えますか。
A. 公式ヘルプセンターには「Claude in Chromeは他のChromium系ブラウザやモバイル端末には対応していない」と明記されています。利用にはGoogle Chromeが必要です。
Q. Claude CodeやClaude Desktopとは何が違いますか。
A. Claude Codeはターミナルで動く開発支援ツール、Claude Desktopはデスクトップアプリのチャットです。Claude in Chromeはブラウザ内で動く拡張機能で、ページの読み取りやクリック・入力といったブラウザ操作を担当します。公式サイトでは、Claude Codeで開発したものをClaude in Chromeでブラウザ上からテスト・確認する、という連携の使い方が紹介されています。
Q. 銀行サイトやパスワード管理でも使えますか。
A. 公式FAQでは、金融取引やパスワード管理、機密性の高い個人情報を扱う操作は推奨されないと案内されています。避けるべき用途として明記されている点に注意してください。
Q. claudecode道場はAnthropicの公式コンテンツですか。
A. いいえ。claudecode道場はmalna株式会社が独自に提供するClaude Code学習サービスであり、Anthropic公式の製品・コンテンツではありません。本記事も、Anthropic公式サイトで確認できた情報をもとにmalnaが独自にまとめた解説記事です。
この記事のポイント
- Claude in Chromeは、ブラウザのサイドパネルからClaudeにページの読み取りやクリック・入力などの操作を任せられる拡張機能である
- 公式ヘルプセンターによれば、有料プラン(Pro・Max・Team・Enterprise)向けの機能で、Chromeブラウザでの提供は現時点でベータ版である
- 対応ブラウザはGoogle Chromeのみで、他のChromium系ブラウザやモバイル端末には対応していないと公式に明記されている
- Claude Code・Claude Desktop・Claude Coworkと連携させることで、開発からブラウザでの検証までを一つのワークフローにできる
- プロンプトインジェクションなどのリスクがベータ機能として明記されており、金融取引・パスワード管理・機密情報の扱いは避けることが推奨されている
- 提供状況・仕様は変更される可能性があるため、利用前に必ず公式サイト(claude.com/claude-for-chrome、support.claude.com)で最新情報を確認すること


