「会議が終わるたびに議事録を書くのに30分かかる」「Notionのタスクステータスを更新し忘れてプロジェクト状況が把握できない」——Notionを使っているチームでよく聞く課題です。Claude CodeとNotion APIを組み合わせると、こうした手作業を自動化できます。実際に20人規模のコンサルティング会社では、議事録作成の自動化によって週あたり5時間分の工数を削減した実績があります。この記事では、Claude CodeとNotion APIを連携させて議事録の自動作成とプロジェクトステータスの自動更新を実現する方法を解説します。
目次
- Notion APIでできること
- Notion APIの接続設定
- 議事録自動作成:会議音声から議事録をNotionに自動保存
- タスク自動生成:アクションアイテムをNotionデータベースに追加
- プロジェクトステータス自動更新
- Claude Codeで連携コードを作る手順
- 実際の活用事例:コンサルティング会社の場合
- トラブルシューティング
1. Notion APIでできること
Notion APIは、Notionのデータベース・ページ・ブロックをプログラムから操作するための窓口です。Claude Codeを通じてNotion APIを使うと、次のことが自動化できます。
ページの作成・更新: 新しいページを作成して内容を書き込んだり、既存のページを更新したりできます。テンプレートを使って一定フォーマットのページを自動生成することも可能です。
データベースの操作: データベースに新しいレコードを追加したり、既存のレコードのステータス・期日・担当者などのプロパティを変更できます。フィルタリングして特定の条件のレコードを取得することもできます。
コンテンツの読み取り: Notionのページやデータベースの内容をテキストとして読み込めます。社内規定や製品情報をNotionで管理している場合、その内容をAIに渡して回答に活用できます。
Notion APIで実現できる自動化の代表的なものを整理します。
| 自動化の種類 | 内容 | 削減できる時間 |
|---|---|---|
| 議事録自動作成 | 会議メモから議事録ページを生成 | 1回30分 → 0分 |
| タスク自動登録 | アクションアイテムをDBに追加 | 1回10分 → 0分 |
| 週次レポート自動作成 | KPIデータを集めてページ生成 | 1回60分 → 0分 |
| ステータス自動更新 | 条件に基づいてDB更新 | 月間2時間 → 0分 |
2. Notion APIの接続設定
Notion APIを使うには、Notionインテグレーションの作成が必要です。手順は次のとおりです。
まず、notion.so/my-integrationsにアクセスして「新しいインテグレーション」を作成します。インテグレーション名(例:「Claude連携ボット」)を入力して保存すると、「シークレット」というAPIキーが発行されます。このキーを控えておきます。
次に、Notionのワークスペースでインテグレーションに権限を付与します。自動操作したいデータベースやページを開き、右上の「…」メニューから「コネクト先を追加」を選んで、作成したインテグレーションを選択します。この操作をしないと、インテグレーションがそのページにアクセスできないため注意してください。
操作対象のデータベースIDも確認しておきます。データベースのURLが https://notion.so/workspace/database名-XXXXXXXX という形式の場合、XXXXXXXX の部分がデータベースIDです。
3. 議事録自動作成:会議音声から議事録をNotionに自動保存
議事録の自動作成は、次の2ステップで実現します。
ステップ1: 会議のテキストを用意する
会議の音声録音をZoomやGoogle Meetで取得して、WhisperやZoomの自動文字起こし機能でテキスト化します。文字起こしの精度は完璧でなくても構いません。Claude Codeが次のステップで整形してくれます。
ステップ2: Claude Codeで議事録を生成してNotionに保存
文字起こしテキストをClaude Codeに渡して、議事録に整形してNotionに保存するスクリプトを実行します。
Claude Codeへのプロンプト例:
会議の文字起こしテキストを受け取り、以下のフォーマットで議事録を作成してNotionに保存するPythonスクリプトを作ってください。
議事録フォーマット:
- 日時・参加者
- 議題
- 討議内容(箇条書き)
- 決定事項
- アクションアイテム(担当者・期日付き)
保存先:Notionデータベース(DB ID: XXXXXXXX)
環境変数:NOTION_API_KEY・ANTHROPIC_API_KEY
このスクリプトを使うと、文字起こしテキストをPythonファイルと同じフォルダに置いて実行するだけで、整形された議事録がNotionに自動保存されます。
実際にこの方法を導入した会社では、「5人が参加した1時間の会議の議事録が、文字起こし完了から3分以内にNotionに整理された状態で保存される」という状態になっています。従来の手作業(約30分)と比べると、90%の時間削減です。
4. タスク自動生成:アクションアイテムをNotionデータベースに追加
議事録の中から「誰が・何を・いつまでに」というアクションアイテムを抽出して、Notionのタスクデータベースに自動追加する機能です。
タスクデータベースのプロパティとして「タスク名」「担当者」「期日」「ステータス」「関連議事録(リレーション)」を設定しておきます。
Claude Codeへのプロンプト例:
議事録テキストからアクションアイテムを抽出して、Notionのタスクデータベースに追加してください。
タスクデータベースID:YYYYYYYY
プロパティ:タスク名(タイトル)・担当者(people)・期日(date)・ステータス(select: 未着手/進行中/完了)
アクションアイテムの例:「山田さん:来週月曜までに提案書を送る」→ タスク名「提案書送付」・担当者「山田」・期日「来週月曜」
このスクリプトが動くと、議事録テキストを入力すれば、アクションアイテムが自動でNotionタスクDBに追加されます。担当者への通知はSlack連携を追加することで実現できます。
5. プロジェクトステータス自動更新
プロジェクト管理データベースのステータスを、特定の条件に基づいて自動更新する機能です。
たとえば「期日が過ぎたタスクのステータスを"遅延"に変更する」「全タスクが完了したプロジェクトのステータスを"完了"に変更する」といった更新を、毎日自動で実行できます。
Claude Codeへのプロンプト例:
毎日9時に以下の処理を実行するPythonスクリプトを作ってください。
1. Notionデータベース(DB ID: ZZZZZZZZ)から全タスクを取得する
2. 期日が過ぎていてステータスが"未着手"または"進行中"のタスクを"遅延"に更新する
3. 遅延したタスクのリストをSlack(チャンネルID: CXXXXXXXX)に投稿する
定期実行にはcronを使い、macOSのLaunchAgentとして設定する方法も説明してください。
このスクリプトを導入した30人規模の開発会社では、プロジェクト管理の手動更新作業(週3時間)がゼロになりました。プロジェクトマネージャーが「Notionを確認すると常に最新の状態になっている」という環境が実現しています。
6. Claude Codeで連携コードを作る手順
Notion連携の実装をClaude Codeに依頼する際の、効果的な手順を説明します。
準備段階(10分): NotionのAPIキー・データベースID・各プロパティの名前と型をメモします。データベースのプロパティ型は「タイトル」「テキスト」「日付」「人物」「セレクト」「チェックボックス」などがあります。これをClaude Codeに正確に伝えることが、精度の高いコードを生成するコツです。
プロンプト作成(5分): 「何をトリガーにして」「どのデータベースのどのプロパティを」「どのように変更するか」を具体的に書きます。あいまいな表現より、具体的な例を示した方が精度が上がります。
コードのテスト(15分): 生成されたコードを最初に実行するときは、テスト用のNotionページで試します。本番データベースへの書き込みはテストが通ってから行います。
スケジューリング(10分): 定期実行が必要な場合は、macOSのLaunchAgentまたはGitHub Actionsを使います。設定方法もClaude Codeが説明してくれます。
7. 実際の活用事例:コンサルティング会社の場合
20人規模のコンサルティング会社では、クライアント案件を複数同時に管理しています。導入前の課題は次の3点でした。
- 毎週の案件ミーティング(5件)の議事録作成に合計2.5時間かかっていた
- アクションアイテムが議事録に埋もれてフォローが漏れることが月3〜4件あった
- 案件ステータスの更新が各担当者に依存していて、全体状況の把握が遅れていた
Claude CodeとNotion APIの連携自動化を導入後、次の変化が起きました。
- 議事録作成時間:週2.5時間 → 週0.3時間(88%削減)
- アクションアイテムの漏れ:月3〜4件 → 月0件
- 案件ステータス:毎日自動更新されるため常に最新状態を把握できる
プロジェクトマネージャーは「案件管理の仕事が"書く作業"から"判断する作業"に変わった」と話します。自動化によって本質的な意思決定に集中できる環境になったということです。
8. トラブルシューティング
「データベースが見つからない」エラー: インテグレーションに対象データベースへの接続権限が付与されていない可能性があります。Notionのページを開いて「コネクト先を追加」で対象インテグレーションを追加してください。
プロパティの型エラー: Notionのプロパティ型と、コード内で渡すデータの形式が一致していない場合に起きます。たとえば「日付」プロパティには "2026-05-16" のような文字列ではなく {"start": "2026-05-16"} という形式が必要です。エラーメッセージをClaude Codeに貼り付ければ修正方法を提示してくれます。
APIレート制限: Notion APIは1秒あたりのリクエスト数に制限があります(3リクエスト/秒)。大量のレコードを更新する場合に制限に引っかかることがあります。Claude Codeに「リクエスト間隔を設けて制限に対応してください」と伝えれば、適切な待機処理を追加したコードを生成してくれます。
Claude Code道場では、Notion APIを使った業務自動化の実践演習を提供しています。「Notionは使っているけれど、手作業が多くて困っている」という方に特に役立つ内容です。議事録作成の自動化から始めて、段階的に自動化の範囲を広げていける学習パスを用意しています。ぜひClaude Code道場で学んでみてください。



