前提
- Claude Code がインストール済みであること
- ヒアリングメモ(箇条書きで十分)が手元にあること
- CLAUDE.md に自社サービスの基本情報が定義済みであること
- Google Slides または PowerPoint でスライドを作成することが前提(テキストデータを出力して貼り付ける)
問題:提案書作成に毎回3〜4時間かかっていた
商談前の提案書作成の作業内訳を分解すると次のようになる。
- ヒアリングメモを読んで課題を整理 — 20分
- 提案書の構成を考える(何をどの順番で伝えるか) — 30分
- 各スライドのメッセージラインを書く — 30分
- 本文テキストを書く(スライドごと) — 60分
- 費用対効果の試算を計算・整形 — 30分
- 見た目の調整(スライドデザイン) — 30分
合計:約3〜4時間 / 提案書1本
月に商談が10件あれば、提案書作成だけで30〜40時間消える。このうちデザイン以外の「テキスト生成・論理構成・数値試算」はほぼ自動化できる。
CLAUDE.md への事前設定
自社サービスの情報と提案書のトーンをCLAUDE.mdに定義しておく。毎回プロンプトに書かなくていい。
## 提案書作成の定型処理
「提案書を作って」と言われたら以下を実行する。
### 処理の流れ
1. 渡されたヒアリングメモを整理する
2. 提案書構成(10〜12枚)を設計する
3. 各スライドの本文・トークメモを生成する
4. 費用対効果の試算(保守・標準・楽観の3シナリオ)を作る
### 自社サービス基本情報(malna)
- サービス内容:中小企業向けデジタル広告運用代行
- 月額管理費:広告費の15〜20%
- 特徴1:週次レポート自動化(競合は月次対応が多い)
- 特徴2:Claude Code活用による透明性とスピード
- 特徴3:Slack連携によるリアルタイム数値共有
- 実績:EC・サービス業・採用媒体など幅広い業種での運用実績
### 提案書のトーン定義
- 数字で語る。感情訴求より論理的な根拠を重視する
- 「コスト削減」より「売上貢献・ROI改善」の文脈で話す
- 競合他社の悪口は書かない。中立的な比較表現を使う
- 「弊社」は使わない。「私たち」「malnaのチーム」を使う
### 費用対効果試算の前提
- 保守的シナリオ:現状から10〜15%の改善
- 標準シナリオ:業界平均改善値(ROAS+0.5程度)
- 楽観的シナリオ:全施策が機能した場合(ROAS+1.0程度)
- 必ず「管理費の回収期間」を計算に入れる
ステップ1:ヒアリングメモから構成を設計
以下のヒアリングメモをもとに、提案書の構成を設計してください。
【クライアント情報】
業種:EC事業者(アパレル)
会社規模:社員30名、年商3億円
担当者:マーケティング責任者 田中さん
【ヒアリングで出た課題・状況】
- 毎月の広告費は200万円。Meta広告とGoogle広告を使っている
- 運用は代理店に任せているが、レポートが月1回しか来ない
- 何にどれだけ使われているか把握できていない
- ROAS目標は5倍だが、実態が分からない
- 担当者が3ヶ月前に交代して引き継ぎが不十分
- 新商品のローンチが2ヶ月後にある
【提案書の条件】
- スライド枚数:10〜12枚
- 受注目標:月次管理契約(広告費200万円の15%=月30万円)
- 提案の軸:透明性・データドリブン・新商品ローンチへの対応
生成される構成案:
## 提案書構成案(11枚)
1. 表紙
「広告運用の"見える化"で、新商品ローンチを成功させる」
2. 本日のアジェンダ(1枚)
3. 現状課題の整理(2枚)
- 月1回レポートで把握できていないこと
- 担当者交代による引き継ぎリスクと2ヶ月後ローンチへの影響
4. 他社代理店との比較軸(1枚)
5. malnaが選ばれる3つの理由(1枚)
6. サービス概要(2枚)
- 週次レポート自動化(Claude Code活用)
- Slack連携によるリアルタイム把握
- 月2回の定例MTG
7. 費用対効果の試算(2枚)
- ROAS改善シミュレーション(3パターン)
- 管理費30万円の回収期間
8. 新商品ローンチへの対応プラン(1枚)
- 4週間前からの準備スケジュール
9. 契約内容・費用・次のアクション(1枚)
ステップ2:各スライドの本文を生成
上記の構成をもとに、各スライドの本文を作成してください。
各スライドに以下を含めてください:
- スライドタイトル
- メインメッセージ(1行で言い切る)
- 本文テキスト(箇条書き3〜5点)
- 担当者へのトークメモ(プレゼン時に言うべきポイント)
特にスライド3「現状課題の整理」とスライド7「費用対効果の試算」は詳細に書いてください。
スライド7の生成結果:
【スライド7 — 費用対効果の試算】
タイトル:管理費30万円は、ROAS+0.5改善で1ヶ月以内に回収できます
メインメッセージ:
最も保守的なシナリオでも、月次管理費30万円は2ヶ月以内に回収できる試算です。
本文テキスト:
■ 試算前提
- 現状広告費:200万円/月
- 現状ROAS:推定3.5倍(担当者不在のため最適化未実施)
■ シナリオ別試算
- 保守的(ROAS +0.3)→ 売上増加 +60万円/月 → 管理費差引 +30万円/月
- 標準的(ROAS +0.5)→ 売上増加 +100万円/月 → 管理費差引 +70万円/月
- 楽観的(ROAS +1.0)→ 売上増加 +200万円/月 → 管理費差引 +170万円/月
■ ローンチ期の効果
新商品ローンチ月は広告費増加が見込まれるため、最適化効果も比例して増加します。
トークメモ:
保守的シナリオの ROAS+0.3 は、週次最適化を実施した際の業界実績の下限値です。
「最低でも管理費は回収できる」という根拠を先に説明してから、標準シナリオに移ってください。
田中さんは数値での根拠を重視する方なので、計算式を画面で見せながら説明するのが効果的です。
ステップ3:費用対効果の試算を詳細化
以下の前提条件で費用対効果の試算を詳細に計算してください。
前提:
- 現状広告費:200万円/月
- 現状ROAS:3.5倍(推定)
- malnaの管理費:広告費の15% = 30万円/月
保守的・標準・楽観的の3シナリオで以下を計算してください:
1. ROAS改善後の月次売上
2. 売上増加額
3. 管理費30万円を差し引いた純利益増加額
4. 管理費の回収期間(月単位)
ローンチ月(2ヶ月後)は広告費が300万円に増加する想定で、
ローンチ月の試算も別途出してください。
精度チューニング:よくある問題と対処
問題1:試算の根拠が「業界平均」などの抽象表現になる
症状:「業界的にROASが改善します」といった根拠の薄い試算が出てくる。
対処:改善根拠を具体的に指定する。
ROAS改善の根拠は以下の具体的な施策に紐づけてください:
1. 週次最適化による無効クリックの削減(5〜8%のCPC改善実績あり)
2. クリエイティブA/Bテストの高速化(CVR改善余地:+0.3〜0.5%)
3. ターゲット設定の精緻化(類似オーディエンスの精度向上)
各改善施策ごとの貢献度を内訳として示してください。
問題2:スライドのメッセージラインが「事実の羅列」になる
症状:「現状の課題は3点あります」のような中立的な表現が並び、「だから選ぶべき理由」が見えない。
対処:各スライドに「クライアントへの問いかけ」を設定する。
各スライドのメインメッセージは「クライアントが次のスライドを見たくなる問いかけ」か
「このスライドを見た後に残すべき印象」で終わらせてください。
例:
- NG:「現状の課題は3点あります」
- OK:「月次レポートだけでは、来月の予算が正しく使われているか分かりません」
問題3:競合比較が自社に有利すぎる内容になる
症状:競合他社の「弱み」だけが並ぶ一方的な比較表になる。
対処:比較のトーンを指定する。
競合比較は以下のトーンで書いてください:
- 他社の弱みを「攻撃」するのではなく、「違いを中立的に説明」するトーン
- 「他社は〜が弱い」ではなく「malnaは〜に特化しています」の表現
- 他社が強みを持つ領域(実績数・価格帯等)は正直に認める
クライアントが「フェアな比較をしてくれている」と感じる内容にしてください。
発展:提案書から見積書への展開
提案書が完成したら、同じコンテキストで見積書を即生成できる。
上記の提案書の内容をもとに、Chatwork送信用の見積書(テキスト形式)を作成してください。
記載項目:
1. 見積もり概要(サービス名・契約期間・開始予定日)
2. 費用内訳(初期費用・月額管理費・オプション)
3. 契約条件(最低契約期間・解約条件)
4. 有効期限(今日から2週間)
5. 次のアクション(「この内容でよければ〇〇までにご連絡ください」)
Chatwork記法([b]太字[/b])で整形してください。