前提
- Claude Code がインストール済みであること
- Firecrawl MCPが設定済みであること(WebページのテキストをClaude Codeに読み込ませるために必要)
- 競合企業のURL(LP・採用ページ等)が分かっていること
- CLAUDE.md に自社の強み・差別化軸が定義されていること
問題:商談前の競合調査に毎回半日かかっていた
新規商談前の競合調査の作業内訳:
- 競合各社のLPを開いて読む(3〜5社) — 60分
- 訴求軸・価格・機能を整理してメモに書く — 30分
- 競合のSNS(X・Instagram)を確認 — 30分
- 競合の求人票を調べて組織動向を確認 — 30分
- 比較表を作成 — 30分
- 提案書に組み込む形に整形 — 30分
合計:約3〜4時間 / 競合調査1セット
この作業の問題点は3つある。
- 調査の深さが担当者の経験と時間に依存する
- 複数の競合を横断して比較するとき、情報を持ち歩くのが大変
- 毎回「比較表を作り直す」作業が発生する
Firecrawlでページのテキストを取得してClaude Codeで分析させると、構造的な分析が短時間で出てくる。
CLAUDE.md への事前設定
自社の強みと競合調査のフォーマットをCLAUDE.mdに定義しておく。
## 競合調査の定型処理
「競合調査して」と言われたら以下を実行する。
### 処理の流れ
1. 指定URLをFirecrawlで取得してLPを分析する
2. X・Instagram・LinkedInの発信状況を確認する(URLが分かる場合)
3. Wantedly・Indeed・求人媒体で採用状況を確認する
4. 比較表と差別化ポイントをまとめる
5. 出力先:~/tmp/competitive_analysis_YYYYMMDD.md に保存する
### 自社malnaの強み(比較の基準として使う)
- 週次レポートの自動化(競合は月次対応が多い)
- Claude Code活用による透明性とスピード
- Slack連携によるリアルタイム数値共有
- 少人数チームによる機動力と柔軟な対応
### 競合比較のトーン
- 競合他社の「悪口」にならないよう、中立的な事実の比較に徹する
- 「他社は弱い」ではなく「malnaは〜に特化している」の表現を使う
- 強みと弱みを両方書く(片方だけの記述はしない)
ステップ1:競合LPの分析プロンプト
以下の競合企業のLPを取得して分析し、レポートを作成してください。
競合企業:〇〇株式会社
LP URL:https://example.com
分析項目:
1. ファーストビューの訴求軸
- キャッチコピーの内容
- 何を一番伝えようとしているか(コスト・品質・スピード・専門性等)
2. ターゲット像
- 誰に向けて書かれているか(業種・規模・役職・課題)
3. 主な機能・サービスの打ち出し方
- 強調している機能TOP3
- 競合との差別化を意識した訴求があるか
4. 社会的証明の使い方
- 導入事例・実績数・クライアントロゴ等の有無と見せ方
5. CTAの設計
- どこに・何度・どんな文言で設置しているか
- 資料請求か無料相談か—ハードルの低さ
6. 価格の見せ方
- 料金ページの有無・価格帯の開示度
7. 自社malnaと比較したときの強み・弱み
出力形式:箇条書きレポート
実際の出力(LP分析レポート)
## 競合分析レポート:〇〇株式会社
分析日:2026-03-31
### ファーストビューの訴求軸
「中小企業でも成果が出るデジタルマーケティング」というROI訴求が中心。
「成果が出る」という言葉を強調しており、費用対効果に不安を持つ中小事業者をターゲットにしていると推定される。
### ターゲット像
- 広告費:月50〜300万円帯の中小事業者
- 業種:EC・不動産・飲食が事例の中心
- 役職:経営者 or マーケティング担当者(専任なし)
### 社会的証明
- 導入事例15件をロゴ付きで掲載(EC業界を前面に)
- 数値実績(ROAS・CPA改善率等)は非公開
- 「〇〇件以上の運用実績」という累計数値表現を使用
### CTA設計
- ファーストビュー:「まずは無料相談」(低ハードル設計)
- スクロール追従:スティッキーヘッダーにCTAボタンを常時表示
- ページ内で計4回設置。「話を聞くだけでOK」という文言で心理的ハードルを下げている
### 価格の見せ方
- 料金ページなし。「お問い合わせください」のみ
- 「広告費の〇%」という形式の言及なし
### malnaとの差別化分析
malnaの優位点:
- 週次レポート(競合は月次対応のみと推定)
- Claude Code活用の訴求(競合にはない切り口)
- Slack連携でのリアルタイム共有
競合の優位点:
- 事例数・実績の豊富さ(15件 vs malnaの少数精鋭)
- 「EC業界」という特定業種への強みの印象
ステップ2:SNS・採用情報の追加分析
先ほどの競合分析に、以下のSNS・採用情報を追加分析してください。
SNS確認先:
- X:https://x.com/[競合アカウント]
- Instagram:https://instagram.com/[競合アカウント]
採用確認先:
- Wantedly:https://wantedly.com/companies/[競合]
- Indeed:「〇〇株式会社 求人」で検索
SNS分析で確認する内容:
- 投稿頻度(週何本か)
- 主なテーマ(事例紹介・採用・業界知識等)
- フォロワー数
- エンゲージメントの傾向(反応が多い投稿のタイプ)
採用分析で確認する内容:
- 募集中のポジション数と職種
- 採用強化している領域
- 求人票の文体・カルチャー訴求の方向性
ステップ3:複数競合の比較表を生成
以下の3社の競合調査結果をもとに、比較表を作成してください。
比較軸:
1. 主なターゲット顧客(業種・規模)
2. サービスの強み(TOP3)
3. 価格帯・料金体系
4. レポート頻度・透明性
5. SNS発信の活発さ
6. 採用・組織の成長傾向
比較対象:
- 競合A(〇〇社)
- 競合B(〇〇社)
- 競合C(〇〇社)
最後に「この3社に対してmalnaが独自優位性を持てるポジション」を分析してください。
精度チューニング:よくある問題と対処
問題1:LPのテキストが取得できず分析が表面的になる
症状:Firecrawlで取得したテキストが「JavaScript動的コンテンツ」のためほぼ空になる。
対処:SPAや動的サイトはスクリーンショット経由で分析する。
Firecrawlでテキスト取得できない場合は、以下を実行してください:
1. BrowserMCPでページにアクセスしてスクリーンショットを撮る
2. スクリーンショットから見えるテキスト・構成を分析する
3. テキストのみの分析と明記した上でレポートを出力する
問題2:SNSのフォロワー数・投稿頻度が古い情報になる
症状:「フォロワー3,000人」と書かれているが実際は異なる。
対処:分析日を明記して定期更新を習慣化する。
分析日(YYYY-MM-DD)を必ずレポートの冒頭に記載してください。
SNS数値(フォロワー数・投稿数)は取得日時を括弧で補足してください。
例:フォロワー数:3,200(2026-03-31時点)
問題3:差別化分析が自社に都合よくなりすぎる
症状:「競合は全て弱い、malnaが最強」という結論になってしまう。
対処:競合の強みを先に書くよう指示する。
差別化分析は以下の順番で書いてください:
1. まず競合の強みを2〜3点書く(事実ベース)
2. 次にその強みに対してmalnaが応えられるか・応えられないかを判断する
3. malnaが勝てるポイントは「競合が対応していない領域」に絞る
競合の強みを無視した分析は信頼性が低いため、
「難しい点も含めて正直に比較する」スタンスで書いてください。
発展:提案書への競合比較スライドとして組み込む
上記の競合分析をもとに、提案書の「競合比較」スライドのテキストを作成してください。
条件:
- クライアントに「なぜmalnaを選ぶべきか」が伝わる構成
- 他社の悪口にならない中立的な比較表現を使う
- malnaの独自優位性(Claude Code活用・週次レポート自動化)を軸にする
- スライド1枚に収まるコンパクトな内容(箇条書き5〜7点)
スライドタイトル案:
「私たちが選ばれる理由:週次対応と透明性」